理事長所信


第54代理事長 吉川 幸輝


1949年、“明るい豊かな社会”の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所の設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。その後各地で青年会議所が誕生する中、 1955年11月には 我々の住むこの地域においても、志ある青年たちにより 中津川青年会議所が設立されました。そして諸先輩方はその時々の厳しい局面の中、「ふるさと中津川」のために“運動体”となって行動を起こしてこられました。53年が経った今、我々もまたその当事者として時代に即したJC運動を展開していかなければなりません。

日本の経済情勢は「いざなぎ景気を超えた」「景気回復の基調は確実となった」などと言われていますが、地方地域や中小企業の間では未だその実感がないように思われます。市町村合併後の 中津川市 においても実質公債費比率(収入に対する借金の比率)が高くなっていることは、市民に不安を与える要因と言えます。新聞等メディアを覗けば、政治不信に関することや公人を含めた企業等による不祥事、非人道的な事件が連日のように報道され、国民も何を信じたら良いのかわからなくなっているような状況です。このような状況が近年の社会システムを規制でがんじがらめにしてしまい、社会全体やこの地域に住む人々から活力を奪い、子供たちにとっても何処か閉塞感を感じさせてしまっているのではないでしょうか。このようにどこか沈んだ感じを払拭するためにも、今を生きる青年会議所は、子供たちの笑顔が溢れる活動やまちの人々に活力を与える運動を実践するべきであると考えます。

まず我々は、この地域で今どの様なことが問題視されていて、どの様な議論がなされているか等、行政を含めた様々なまちづくりの活動に対して積極的に関わりを持つことが大切です。そして地域の現状を知り、「誰のために」「何のために」ということを若者らしくストレートに考え、青年会議所としてのまちづくり運動を展開していきたいと思います。2008年度(社)中津川青年会議所は“青年会議所らしさ”を念頭に置き、“中津川らしさ”を追求したまちづくりに努めてまいります。

“中津川らしさ”輝く子供たちの育成

まちづくりを語る時、そのまちに住む子供たちの健全育成は欠くことができません。“明るい豊かな社会”を目指すのは誰のためかというと、それは将来を担う子供たちのためだといっても過言ではないと思います。現代の子供たちを取り巻く環境は、物質に溢れ、情報が過剰に氾濫しています。この便利な世の中は、集団で助け合っていかなくても生きていくことができるかもしれませんが、人間同士の対話を通して他人を思いやる心や協調性、倫理観等を希薄なものにさせているように感じます。そんな中で、子供たちの人間らしさを育んでいくことは地域の大人たちの役目でもあり、我々青年会議所もこの地域に住む子供たちの成長過程において青年会議所だからこそできる手助けをしていくことが必要であると考えます。

豊かな自然があり、地域を中心として活動する団体が多くあり、行政を含めて子供たちのことを大切に考えている人々がたくさんいる。この“中津川らしさ”は市町村合併によって広くなっても変わることはありません。この地域に住む子供たちが、夢や希望に満ちた“中津川らしさ”輝く人間に育っていく事がこのまちにも活力を与え、その先には“明るい豊かな社会”が広がっていることと信じます。

“多様性の中の統一”といわれる今、我々青年会議所はこの地域の子供たちのために何をしてあげられるのでしょうか。各種団体との対話を通してこのまちの特性を十分に活かし、思いやりや夢といったことで統一感が見出せるような青少年育成事業を展開していきたいと思います。

“中津川らしさ”輝くまちへ

まちが持つ“らしさ”には、様々なことがあげられると思います。街道、自然、立地、歴史・文化(まつり)、産業、そしてそこに住む人々。 中津川市 も市町村合併後、当然のことながらそれぞれの地域の特性が集まり、“中津川らしさ”が増えました。但し、そのまちの“らしさ”には良い性質のものもあれば、悪い性質のものもあります。そこで思うのは、“中津川らしさ”というものがキラッと輝いていなければならないということです。

近年、(社)中津川青年会議所は「郷土愛」をテーマとしてまちづくり活動に取り組んできました。壮大なテーマと広範囲にわたる地理的なことは、我々の行動力を鈍らせる要因でもありますが、微量ながらも着実に反応があったように感じます。「郷土愛」とは、そこに住む人々がそのまちを想い、それぞれの人が育んでいくものです。我々青年会議所が目指す「明るい豊かなまちづくり」を考えるうえで今後も大きなキーワードとなり、かけがえのない“ふるさと”を想う気持ちは“中津川らしさ”を輝かせるうえで大切なものだと考えます。

一昨年制作した「 中津川市 郷土かるた」は、行政を含め多くの皆様に協力をいただき、昨年から全市内への普及活動に努めさせていただきました。 中津川市 内の方々から句を募集し、 中津川市 内の小学生によって描かれたこのかるたは、広域化した市内各地区の誇りが結集された“ふるさと”を象徴する道具であると考えています。本年も引き続き「 中津川市 郷土かるた」が持つ意味を大切に考え、より身近に感じていただけるよう普及活動に努めてまいります。

青年会議所が“心につながるふるさと”を目指した社会開発運動のひとつに中津川夏まつりがあります。「おいでん祭」となって21年が過ぎましたが、これもまた“ふるさと”を象徴するもののひとつであると考えます。目的を見失うことなく、ひたすら継続することが一番大切であると思うと同時に、今までにも増してまつりが拠り所となるような工夫が必要であるとも感じます。目的の継続と組織や人々の調和の中で「おいでん祭」の更なる発展を目指します。

 

“青年会議所らしさ”と“中津川らしさ”輝く組織へ

今年2008年、新しい公益法人制度が施行されようとしています。これは現行の公益法人が社会に対してより高い透明性を求められ施行されるものですが、(社)中津川青年会議所も公益法人を名乗っていく以上、この制度の認定を受ける必要があります。新制度に対してシステムの検証や書類上の準備も必要ですが、それ以上に大切なのは青年会議所の運動や活動内容が本当に公益性を遵守しているかどうかということです。本来、青年会議所の目的が公益法人として相応しいものであるならば、(社)中津川青年会議所は真に“青年会議所らしさ”を大切に考え行動していきたいと思います。

“青年会議所らしさ”とは、「青年としての英知と勇気と情熱を持って」という部分であると考えます。また、“青年会議所らしさ”のある組織に関しては、「個人の確立と公共心の創出」ということが言われます。我々は企業に属している以上、青年会議所メンバーである前に青年経済人であることは言うまでもありません。ゆえにまずは「個」の確立が重要であり、そのためには各人が健全な企業活動に携わっていくためのトレーニングが必要となります。そして公共心や組織の和を大切にすることも同じように尊重していく必要があります。組織と自分、地域と自分、社会と自分といった「公」に対する自分の存在意義も考えていかなければなりません。まずは青年経済人として社会性を養い、公益ということを本当に考えられるまちのリーダー(社会起業家)を目指して自己の変革に努めます。

“中津川らしさ”のある組織に関しては、その魅力について言われることがあります。「(社)中津川青年会議所が団結したときの行動力は凄い」と。この連帯した時の力は教わってできるものではなく、この地域の人間が持っている責任感やリーダーシップが信頼感で噛み合った時に生まれる力であると考えます。本年度、岐阜県内に東海地区協議会事務局とJC青年の船「とうかい号」事務局が設置されます。特に、東海地区協議会会長を東濃の地(多治見)より輩出することから、(社)中津川青年会議所はその能力を存分に発揮し、責任をもってバックアップをさせていただきたいと考えます。東海地区全域に岐阜ブロック協議会をアピールし、東濃地区そして“らしさ”輝く中津川の存在をアピールしていきたいと思います。

我々青年会議所にとって、今まさに「個人の自立性( Training )」と「社会の公共性( Service )」が生き生きと協和する組織を築いていくことが最も重要であると考えます。“青年会議所らしさ”と“中津川らしさ”が発揮された時 、(社)中津川青年会議所はより多くの方々に理解していただくと同時に、メンバーにとってもより一層魅力ある組織となり、更には友情や会員拡大( Friendship )にも繋がると考えます。

「知識の差は小なり、行動の差は大なり」という言葉があります。どんなに物知りでも、どんなに知識が豊富であっても、行動している人には敵わないと言われます。「今自分たちがやらなくて誰がやる」という気概はメンバー一人ひとりにとって必要であると思います。この組織で汗を流したことはやがて各人の財産となり、投じた石は小さくとも中津川に波紋をつくっていくことと信じています。

今一度 シンプルに「地域や世の中のため」という気持ちを大切にして、自ら行動していくことが我々青年会議所の使命であると考えます。

 

<運営方針>

・3つの意識(問題意識・危機意識・当事者意識)を持っての行動

・真の公益を捉えた事業計画と予算計画に基づく運営

・東海地区協議会への責任あるサポート

 

<運動方針>

思いやりと協調性を学び、地域とともに夢育つ青少年育成

・人と人との対話の中で郷土愛を育み、更なる発展を見据えたまちづくり

・地域の青年経済人として社会起業家を目指した自己変革






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